
皆さんこんにちは(^_^)
地球のかけら平尾台です。
今日は、ちょっとだけいつもと違う内容で投稿をしています。
タイトルにもある通り、山でトイレってどうしてますか~?という事について少し記事にしてみました。登山とトイレって切っても切り離せない問題の一つだと思いますし、次の世代の人たちに山の楽しさを知ってもらう為にできる限り環境に影響のない方法を知っておいた方がいいのかと思います。私たちは、平尾台でガイドをする場合、また、他の山域でガイドする場合も必ず携帯トイレを持って行っています。
それでは、いくつかのケース毎に考えていきましょう!
ケース①山小屋や避難小屋でトイレがある場合
ケース①は途中に山小屋なり、トイレがある場合について、皆さんどうしていますか?
まずは、九州のハイカーの聖地、みんな大好き大分県九重/久住!
今年は、平尾台以外に久住方面のガイドツアーも企画しようかと思っています(^_^)

久住もこれから先、5月のミヤマキリシマの時期や秋の紅葉などは特にハイシーズンで多くの登山客が訪れます。久住別れの避難小屋にはバイオトイレ(冬季閉鎖)+携帯トイレ専用の施設も作られていますが、冬季はバイトトイレが使えない為、小屋のそばでティッシュや排せつ物(大便・小便)がそのまま残っているようです...。

しかし、バイオトイレも使用する機種によりますがそれぞれ限度回数というものが決められており、それを超えてしまうと場合によって回復不可となりチップなどを全交換する事になってしまいます。そうなれば、使えませんよね?
↓画像が荒いのはご容赦ください(汗)

久住別れのトイレにも書いてありますが、あくまでも緊急として利用してほしいとの事です。同様のケースで今年の冬、英彦山に登りましたが、英彦山のバイオトイレも限界を超えて使用していたようでまったく処理できていませんでした(写真は載せる事ができませんが、かなりひどい状況でした)
バイオトイレは便利な施設ではありますが、極力使わない選択を考える必要があるのかと思いますし、1泊2日くらいの登山なら携帯トイレを持ち歩きそこに用を足すという方法を取る事がいいのではと思います。
↓携帯トイレ専用ブース

↓中はこんな感じ

↓使い方はこんな感じ書いてくれています。

ちなみに、皆さん、登山するときに携帯トイレって持ち歩いていますか?


これは、15回分入って1,320円!1回88円になります。高い金額ではないのでお守り代わりに携帯する事をお勧めします!
使い方も、簡単!
①上の写真の通り袋から汚物袋を取り出し、便座にセット!そして、凝固剤を投入!
②終わったら汚物袋を便座から取りだし、もう一枚付属している袋に入れるだけ!
めっちゃ簡単でしょ?後は、持ち帰り、自宅で処理。自治体により処理の方法が異なるようですので、適切な処理方法はお調べください。
緊急用にも、自然へ配慮する目的でも持ち歩く事はこれからのマナーや常識になるのでは?と思います。
ここからが問題です...。
ケース②緊急用のトイレや携帯トイレを持っていない場合
さぁ困りました、皆さんならどうします?
ヤバい、どうしてもしたくなった...山小屋や携帯トイレ持ってない(汗)
道のわきに隠れてこそっとしようかな?
私たちが取り入れているリーブノートレース では自然へのインパクトを最小限にするためにこのように考えられています。
ポイント①場所
あくまで理想ですが、トレイルから60m、そして、沢などがあればそこからも60m離れる。できる限り、離れたところでしましょう!という事です。
ポイント②土壌(土)
充分離れました、さぁ次はどこにする?という事です。
①粘土質の土がある場所
②サラサラの砂地
③ふかふかの腐葉土
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正解は③の腐葉土!

なぜでしょう?
①の粘土質の赤土、②の砂地⇒分解してくれる微生物がほとんど存在しない⇒分解するまでに時間がかかる、もしくはしない⇒そのまま残る⇒他の生物がもし触ったり、食べたりしてしまうと人間の菌が野生生物に感染する可能性がある。
③の腐葉土は広葉樹などの落ち葉が水分を含み、腐ったもので、大量の微生物が存在します。1㎤あたりに約10億匹?くらい※少しざっくりですが...。この微生物たちが、分解してくれます。
※針葉樹より広葉樹の樹林帯がベスト!
ポイント③穴?
さぁ、排泄する場所と、土は分かりました。では、この次は?
①そのまま腐葉土の上にする⇒土や草などで隠す
②穴を掘ってする
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正解は②の穴を掘るです。どれくらい掘るのが理想か?概ね20㎝位が理想とされています。これくらい掘ると、野生動物が掘り返す恐れも少ないという事です。
20㎝って結構掘るのしんどいです(汗)ので、これも、できる限り掘る事が大事です。
素手で20㎝くらい掘る事は現実的に難しいですので、こんなものを携帯するのもおススメです。

重量:40g めっちゃ軽いですよね。
素材:ステンレス
長さ:16㎝ 刃の長さは7㎝くらい
モンベルショップ、アマゾンでも購入できます。
ポイント④混ぜる?
長いお腹との戦いも最後になりました。
腐葉土を見つけ、穴を掘り、用を足す、そして最後は、撹拌(かくはん)!つまり分解を少しでも早める為に、木の棒とかで混ぜるというミッションがあります。
こうする事で、より分解が早くなります。
混ぜ終わったら、穴をかぶせ棒をその上に挿してコンプリートです!
なぜ、木の棒を挿すのかというと、人間の心理的に同じような場所を選ぶようです。その為の、目印として使います。
お疲れ様でした(^_^)
いかがでしたでしょうか?急なお腹との闘い。
少し面倒ですし、60mの移動が間に合わない可能性もありますよね。ですので、1泊2日くらいの山行でしたら携帯トイレを持ち歩く事が非常に大事だと思います。
最後まで、お読みいただきありがとうございました!
#平尾台 #カルスト台地 #環境問題 #リーブノートレース #登山 #トイレ問題 #自然
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